小さな本屋さんから広がる世界 本屋くるり
地域の人達や子どもたちの居場所をつくりたい
那珂川市不入道という南畑エリアに誕生した『本屋くるり』の店主、藤野さんは元は那珂川市の地域おこし協力隊員として那珂川市で3年間活動されてこられた方で、任期満了を機にそれまで活動していたこの地に本屋を開業されました。「地域の方々や地域の子ども達に気軽に訪れてもらって、本に触れるだけでなく時にはお喋りしたり、イベントを開催したりと、交流の場にしていきたい」とお話しされていた藤野さん。もっとこれからそういう場にしていくためにいろいろやってみたいと楽しそうにお話をされていました。
近年、移住促進も進められている南畑エリアでは、この様なサードプレイス(自宅や学校、職場でもない、居心地の良いカフェ等の「第3の場所」のこと)があることで地域行事以外にも自然に顔を合わせる様な機会も生まれ、住む人達にとってもプラスの効果がありそうです。また、本に親しみを持ってもらうために新書・古本関わらず1,000円以上の本を購入した学生さんに300円の補助が出る取り組みも始められました。この活動は、賛同する大人たちの寄付によって成り立っており、くるりを通して子どもたちを応援する輪が広がっています。
幅広いジャンルの本棚達から生まれる出会い
民家の一角で営まれるくるりでは、新書から中古本まで、絵本から専門誌まで様々な本が並んでいます。中にはインターネットで調べても分からなかった様な古い本まであるそうです。本棚は、お知り合いの方が作ってくれたもので、家の様な形をしたものや本格的な扉付きのものなど様々あります。本棚が壁を覆いつくしておらず、この和室の雰囲気と相まって、ついついくつろぎたくなってしまう空間でした。絵本など小さいお子さん向けの本は自分で手に取れる様な高さにあるのも、この和室を活かした魅力です。様々なジャンルの本は関連性を見ながら店主が並べており、本屋さんならではの思いがけない本との出会いが生まれています。
必見の推し棚
店主がおもしろいと思った本や、来られる人たちが気になりそうな本が並ぶこちらの棚は手に取って見るだけではなく、店主にもおすすめポイントを聞いてみると更に読みたくなってしまいますよ。取材時には、近年増加している小さな出版社の本もあり、大型書店では出会えないようなものもありました。新書も古本も扱う独立系書店ならではの自由さで、これからも訪れる人たちをわくわくさせてくれることでしょう。
四季を楽しむ
本屋くるりの魅力はその庭にもあります。以前お住まいだった方が様々な樹木を植えておられ、梅やシャクナゲ、百日紅などが季節に応じて様々な表情を見せてくれます。また、お店からは背振山系が見え紅葉なども楽しむことができます。近隣にも中ノ島公園やカフェ、パン屋さんなどがあり、1日かけて南畑エリアを楽しむこともおすすめです。遠くは、佐賀から来られたお客様もいるそうです。
店舗基本情報
店名 | 本屋くるり |
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ジャンル | サードプレイス 、 子育て 、 暮らし 、 本 |
営業時間 | インスタグラムにて営業曜日と時間をご確認ください。月間で営業日をお知らせしています。(Instagram: https://www.instagram.com/books.kururi/?img_index=1 ) |
定休日 | 不定期営業(事前にスケジュールをSNSで発信されています) |
住所 | 〒811-1231 福岡県那珂川市不入道264-4 |
駐車場 | 不入道公民館(砂利のスペース)をご利用ください |
電話番号 | |
ホームページ | |
SNS | facebook instagram |
その他 |
※最新の営業時間、店休日はお店へお問い合わせください。