お母さんたちを支えたい！

今回はおうち保育園cozyroomの野口直子さんのお話を伺いました。
野口さんは3人のお子さんを持つお母さん。3人目のお子さんが産まれてすぐ、自営業の旦那さんをサポートするために働き始めたものの子どもが病気になったときなど、実家が遠く近くに頼れる人がいなかったため、とても大変だったそう。それから「みんなこんなに大変なの？苦しんでいるのは私だけ？」と大きな疑問が生まれ「お母さんたちを支えたい！」と考えるように。
広い家に引っ越したこともあり、「少しでも子どもを預かれたら」との想いから2021年におうち保育園を開設。初めは利用者が少なかったそうですが、徐々に口コミが広がり、今ではたくさんの方が利用されるように。「こんな家庭的で安心して預けられる場所がほしかったの！」という喜びの声が聞かれるそうです。

おうち保育園ってどんなところ？

おうち保育園という言葉はあまり聞き慣れませんが、一体どんなところなのでしょうか？
私も今回初めてお邪魔するまでイメージがあまり湧かなかったのですが、まず驚いたのは想像以上にスペースが広いこと。基本的に3名、多い時で5名までの受け入れなので、子どもたちはのびのび過ごすことができそうです。
もっと様子を見てみたいという方は、cozyroomのウェブサイトやInstagramで託児の様子を発信されていますので、ぜひチェックしてみてください。

広々とした室内。おもちゃや絵本も充実しています。

おさがりの交換もできちゃう

さらに博多南駅前ビルに常設している子ども服を地域で循環させる「おさがりこうかんSHOP」の片縄店としての一面も。おさがり品2品につき、好きなおさがり品と交換できるチケット1枚と交換することが可能です。詳しいシステムについては、公式サイトにてご確認ください。

おさがりこうかんSHOPの詳細については https://cototoba.com/news/osagari-start/ をご覧ください。

おうち保育園を増やしたい！

最近は「おうち保育園をはじめるための講座」にも力を入れている野口さん。子どもの一時預かりのニーズがまだまだあるものの、環境が整っていないのが現状です。その一方で保育士の資格を持っているのに保育士として働いていない潜在保育士は全体の6割とも言われており、「保育士離れ」や「保育の質の低下」が問われています。
潜在保育士や働き方に悩む保育士が「おうち保育園」という働き方を当たり前に選択できるようになれば、親子のニーズに応えられるうえに笑顔の保育士が増え、もっと子育てしやすい町になるのではと考えたのが、この講座開設に至ったきっかけ。この講座を受けた人がcozyroomに続く「おうち保育園」を開設することが直近の目標の一つです。

おうち保育園なら自分らしい働き方ができる

ゆとりを持って子育てする人を増やしたい

cozyroom以外にも一時預かりをしてくれるところはあるものの、預ける際に空きがなかったり預ける理由を聞かれたりするため、「美容室にいきたい」「買い物が大変だから」などちょっとした理由では預けづらいと感じる人も多いそう。
「ゆとりを持って子育てする人が増えれば、笑顔の子供が増えるはずだから預けることをもっと当たり前に。町全体の子育て力を上げ、もっとあたたかい町にしたい！」と話してくださいました。
また、以前なかナビの「なかがわの人」でも紹介した「tumugi room」の運営スタッフとしても活動しており、イベント企画やネイルサロンと提携してママのおひとりさま時間の後押などもされています。まだまだ新しいことも始めようとしているそうで、野口さんの取り組みはとても１回で紹介しきれません...！これからも野口さんの活躍に注目です。