自然のままの素材の良さを活かしたパン

315bekryは2019年に片縄で創業した通販限定のパン屋さんです。パン屋がたくさんある那珂川エリアでは珍しい形態で営業されているパン屋さんです。
様々なパンを研究して辿り着いた素材で作られており、国産に拘っています。小麦は一部に九州産を使用し、素材の味わいと栄養分を活かすために全粒粉を使っています。また、酵母を活性化させるために粗糖（そとう）という、黒糖からミネラルを残して生成した砂糖を使用している点も特徴です。これらの素材が持つ成分を活かして作られたパンは深みのある味わいとなり、白ご飯の様に毎日口にしても飽きの来ないものになっています。

とある月の『いろいろ箱』の内容

パンが焼き上がるまでに4日間。拘りの発酵工程

パン作りに大事な工程のひとつに「発酵」があります。この時に使う酵母の種類や、発酵時間、発酵回数などはそれぞれのパン屋さん毎に異なり、それが各店の個性を生み出す因子になっています。
315bekryでは、発酵時間や回数を多くしており、これにより味に深みが出たりもっちりした食感にも繋がっているそうです。時間をかける事で、水と粉が十分に混ざり合い焼き上がり後に時間が経ってもパサつきにくくもなり、より長くパンを楽しむ事ができます。

もこもこと膨らむパンたち

通販限定でのパン屋さんという選択

工房は集合住宅の1室をDIYして作った工房で、ご自分で和室をフローリングにリノベーションしたり、壁の色塗りををしたりと手作りで造られています。そこにオーブンを設置してスタートしてすぐにやってきたのがコロナ禍でした。315bakeryは通販限定だった事が幸いして、コロナ禍でもInstagramだけでの発信で全国から注文が注文があり、良いスタートが切れたそうです。そこからコロナが収束していくにあたって、注文は落ち着いて来ているそうですが、九州全域や関東エリアからのリピーターが多く、最近は近郊のお客さんにもリピーターが増えてきているそうです。開業直後にいいスタートが切れたからこそ、製造工程や受注の対応、仕入れ調整などのパン屋の運営について集中して調整に取り組めたのではないかと思います。

各種SNSで商品情報も随時発信されています。

スタッフで試食してみました～

取材後、315bakeryさんの拘りが気になって気になって、通販サイトからパンを購入させていただき、パン作りが趣味のスタッフのみんなと試食会を開催しました。

内容は、季節の果物や木の実を活かしたパンを中心にお総菜パンや焼き菓子も入っていました。食パンや豆乳パンなどシンプルな定番のパンもあり、小さい子から大人まで誰も食べられそうです。
やはりもちもちとした食感が特徴なのですが、噛む毎にパンそのものの味わいも出て来てとても美味しかったです。また、生地に練り込まれた果物や黒豆などはたっぷり入っており、食べた満足感もしっかりとありました。スタッフの皆さんからも「このパンってお客様のおもてなしも良さそう！」「シフォンケーキも美味しかった」と大好評でした。

那珂川市にも多くのパン屋さんがありますが、315bekryさんのパンもぜひお試しください。（製パンを大切にしているため、イベント出店は稀だそうです。通販で買うのも、受取りに行くのも選択できます。）

11月のセットにはイチジクやデーツなどのパンが入っていました。